宅建問題の意味わからん人達の会

宅建の試験問題の意味を分かりやすい言葉に変換してみた。

地役権

地役権に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。令和2年12月試験 問9

意味:地役権すなわち一定の目的のために、他人の土地を利用する権利に関する記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。

1.地役権は、継続的に行使されるもの、又は外形上認識することができるものに限り、時効取得することができる。

意味:毎日のように大きな通りに出るために隣の家の土地を近道として通っており、又はその近道は明らかに踏み固められ道として認められる状態である場合、10年もしくは20年で地役権を時効取得できる。

2.地役権者は、設定行為で定めた目的に従い、承役地を要役地の便益に供する権利を有する。

意味:近道として隣の家の土地を通っていいよと言われた人は、近道として使う時だけ、承役地すなわち隣の土地を、要役地すなわち自分の土地にとっての近道として使う権利を持つ。

3.設定行為又は設定後の契約により、承役地の所有者が自己の費用で地役権の行使のために工作物を設け、又はその修繕をする義務を負担したときは、承役地の所有者の特定承継人もその義務を負担する。

意味:隣の人と近道として通っていいという約束をして、隣の人が通りやすいようにレンガを敷いたり、草も刈るよと約束してくれたときは、もしその後息子が相続した場合でも、同じようにしなくてはいけない。

4.要役地の所有権とともに地役権を取得した者が、所有権の取得を承役地の所有者に対抗し得るときは、地役権の取得についても承役地の所有者に対抗することができる。

意味:土地の権利と隣の土地を通行していい権利をゲットした人が、隣の人に対して、「隣に引っ越してきたんだけど、前の家主さん同様近道使わせてね」ということができる。

正解は1。隣の家に近道にちょうどいい道があったとしても、毎日使ってなかったら時効取得はできません。

 

もし、解釈が間違っていたら、コメントで教えてくださいね。